北海道の小学生において、むし歯の罹患率が全国平均を上回る傾向が続いています。文部科学省の「令和3年度 学校保健統計調査」によると、12歳児の永久歯のむし歯本数(DMFT指数)は、全国平均が0.63本であるのに対し、北海道は1.0本と高い数値を示しています 。
また、北海道の小学生でむし歯のある子どもの割合は42.4%と、全国平均を上回っています 。
むし歯の背景にある生活習慣
むし歯の多さの背景には、以下のような生活習慣が影響していると考えられます。
- 【間食の頻度】甘いお菓子や飲み物を頻繁に摂取することで、口腔内の酸性環境が長時間続き、むし歯のリスクが高まります。
- 【歯磨きの習慣】特に就寝前の歯磨きを怠ると、夜間にむし歯菌が活発に活動しやすくなります。
- 【定期的な歯科受診の不足】むし歯の早期発見・治療が遅れることで、症状が進行してしまいます。
千歳歯科医師会からのお願い
千歳歯科医師会では、地域の子どもたちの口腔健康を守るため、以下の取り組みを推進しています。
- 【学校での歯科検診の強化】早期発見・早期治療を目指します。
- 【保護者向けの啓発活動】正しい歯磨き方法や食生活の指導を行います。
- 【地域イベントでの口腔健康教育】楽しく学べる場を提供し、子どもたちの意識向上を図ります。
保護者の皆さまには、日々の生活の中で以下の点にご留意いただけますようお願いいたします
- 【規則正しい食生活の実践】間食を控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
- 【正しい歯磨きの習慣づけ】特に就寝前の歯磨きを徹底しましょう。
- 【定期的な歯科受診】むし歯の早期発見・治療のため、定期的なチェックをおすすめします。
地域全体で子どもたちの口腔健康を守るため、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。